2022-01-01から1年間の記事一覧

失踪しない暮らし

日々はずっとつらく、もう生きていたくないと毎日思っているが、電車で泣いたり会社のトイレで静かに怒ったりしながら生きている。階段から落ちかけたり、車に轢かれそうになったり、脳から血が出て本当に死にかけたりしながら、「また生き延びてしまった」…

戻れたり戻れなかったり

何の根拠もないけど、自分は23歳で死ぬだろうと思っていた。何事もなく生きた。次は27歳で死ぬだろうと思っていた。死にかけたけど、また生き延びてしまった。多くの人がそうだったように、生き延びてしまったことに絶望しながらまた人生が進むだけだとわか…

あらゆる選択を

出社して仕事をするようになり、帰りの電車で泣くことが増えた。入院中ずっと社会から取り残されていると思っていたけど、仕事に復帰しても社会から取り残されていると思うのは変わらない。頑張っても頑張ってもどこにも居場所がないことに耐えられない。 一…

何のための地獄

東京に戻り、自分の意思は反映されないよくわからない暮らしをしている。自分で自分の暮らしを選ぶことが許されない。よくわからない街でよくわからないマンションを契約した。お金を払える気がしない。とても嫌いな人と一緒にいる。なぜこんな暮らしをして…

宇宙船、または潜水艦

子供の頃、学校の先生にはさみしくてなれないと思っていた。今も、短い時間で他人の人生に大きくふれるなんて耐えられないだろうと思う。病院も似たところがある。明るい別れも暗い別れもあるけれど、病院で働く人たちはここを離れたらもう会うことのない人…

選択と生活

わたしと家族らしい付き合いをしたい人と話をして、すべてから逃げ出したくなってしまった。何か意見することもできず、どんどん話が進んでいくのをそういう物語を見るように見ている。わたしは「自分ひとりで自分の生活を選択できる」ことを何よりも大事に…

わたしだけの暮らし

退院の日が近づいてきた。東京でまた社会に見捨てられないようにしがみつく日々が始まると思うと不安でしかたがない。もうあとひとつでも間違えてしまうとどこにも戻れない気がする。ひとりでどうにかしなければいけないけど、なにひとつ失敗してはいけない…

とことんまで

仕事のチャットを見ていたら、社会から取り残されていることがはっきりとわかって泣いてしまう。居場所をつくることに躍起になってもむなしいだけとわかっているが、だからといって社会のどこにも触れずに生きていけるほど強くもなければ特別なものも持って…

やさしい生き物

夜に病室でひとり、廊下を歩く看護師さんに気づかれないように泣くことにも慣れた。このまま入退院を繰り返すのかもしれない。そんなことはなくて、すぐに良くなるのかもしれない。1回目の入院代は払えたが、次は払えないと思う。 後遺症は良くなるのかわか…